Google広告向けGTMで確実に拡張コンバージョン設定を行う手順

拡張コンバージョンとは?
ユーザーがフォームに入力したデータ(メールアドレスや電話番号など)をハッシュ化(暗号化)した状態でGoogleに送信し、Googleアカウントの情報とひも付けることで、より正確なコンバージョン計測が可能となる。
何故拡張コンバージョン?
2024年、サードパーティーCookie等 Cookie規制が強まっている中において、できるだけ正確なコンバージョンを取得するための手段として注目されている。
ページの改修なしに設定可能?
はい。GTMを使うことでフォームページの改修なしに設定可能。
但し、対応が難しいケースもある。
Googleの自動設定では問題があるの?
拡張コンバージョン設定の最も簡単な方法は「自動設定」です。しかしながら、自動設定ではデータがGoogleに送信できていないケースがある。
emパラメータ(後述)が送信されているか確認し、送信できていない場合、本手順を参考に設定を進めると良い。

GTM

1. 変数、カスタムJavascript でe-mailのバリュー(入力されたe-mail)を取得する。

カスタムJavaScript

フォームのe-mail 入力箇所は以下のようなHTMLとしている。
name で your-email" と設定していると上記カスタムJavaScriptで入力した
e-mailアドレスを取得できる。
<input type="email" name="your-email" value="" size="40" >

2. 変数、ユーザー提供データ の設定。Google広告の 「自社のウェブサイトでユーザーから提供されたデータ 」 の為の変数。
Type:Manual configuration
メールとして先ほどの your-email をセット。

ユーザー提供データ

3. Google広告コンバージョンタグ

自社のウェブサイトでユーザーから提供されたデータを含める
チェックボックス

4. Google広告トリガー
ここではサンクスページをトリガーとしている。

トリガー

emパラメータ

さて、一連の設定が完了した。しかしこれで終わりではない。実際に拡張コンバージョンが実行されているのかを確認する必要がある。

確認方法:
1)フォームでクロームディベロッパーツールを開く。
2) フォームからテスト送信を行う。
3) クロームディベロッパーツール のネットワーク、ww.googleadservices.com/pagead/conversion/
でフィルタをかける。
4) em パラメータを確認。
これで完了である。

emパラメータ