DAU/MAU、DAU/WAU、WAU/MAU指標は、ユーザーのエンゲージメントやサービスの定着度を測るために使われますが、どの指標を最重要視するかは、ビジネスの目的やサービスの性質に依存します。以下、それぞれの指標について解説し、どの指標を重視すべきかの判断基準を提供します。

1. DAU/MAU(1日のアクティブユーザー数 / 月のアクティブユーザー数)
- 意味: 月間アクティブユーザーのうち、どれだけのユーザーが毎日利用しているかを示します。この比率が高いほど、サービスが日常的に利用されていることを示します。
- 重視する場合: サービスが日常的に利用されることがビジネスの成功に直結する場合(例:SNS、メッセージングアプリなど)。
2. DAU/WAU(1日のアクティブユーザー数 / 週のアクティブユーザー数)
- 意味: 週のアクティブユーザーのうち、どれだけのユーザーが毎日利用しているかを示します。この比率が高いほど、ユーザーが毎日のようにサービスを利用していることを示します。
- 重視する場合: サービスが週単位で頻繁に利用されることが目標である場合(例:ニュースアプリ、週に数回利用されるタイプのサービス)。
3. WAU/MAU(週のアクティブユーザー数 / 月のアクティブユーザー数)
- 意味: 月間アクティブユーザーのうち、どれだけのユーザーが毎週利用しているかを示します。この比率が高いほど、サービスが週単位で安定して利用されていることを示します。
- 重視する場合: サービスが月間ではなく、週単位でのエンゲージメントを重視する場合(例:オンライン教育プラットフォーム、エンタメ系のサブスクリプションサービスなど)。
どの指標を最重要視すべきか
- 日常的な利用を目指すサービス(SNS、チャットアプリなど)では、DAU/MAUが最重要視される傾向があります。この指標が高ければ高いほど、ユーザーがサービスを日常生活に取り入れていることを示します。
- 週単位での利用が重要なサービス(ニュースサイトや一部のエンタメ系サービス)では、DAU/WAUやWAU/MAUが重視される場合があります。これらの指標は、ユーザーがサービスを定期的に、しかも比較的高頻度で利用していることを示します。
最終的には、ビジネスの目標やサービスの性質、ユーザーの利用パターンに応じて、どの指標が最も重要かを判断する必要があります。例えば、エンタメ系アプリでは、週単位の利用を重視してWAU/MAUを見ながら改善を進める一方、SNSではDAU/MAUの向上が成功の鍵となるでしょう。